司法試験合格 平木様

司法試験合格 平木 太生様

利用店舗:厚木店
利用期間:2015年1月 – 2015年3月、2015年11月 – 2016年9月(計14ヶ月)
利用席/コース/エリア:レギュラー/フィックス/サイレントエリア + ロッカー

今年は上位合格を目指しました

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ノリ勉(以下、ノ):おめでとうございます!
平木(以下、平):ありがとうございます!
ノ:では合格された試験名をお願いいたします。
平:今年は司法試験に合格しました。
ノ:すばらしい、おめでとうございます。前回予備試験に合格されていましたが、今年は予備試験はないんですね。
平:予備試験はないです。予備試験に受かると5回司法試験にチャレンジできます。去年1回失敗して、今年の2回目で合格しました。
ノ:惜しくも不合格だった去年と比べて、今年は何か変えられたのでしょうか?
平:はい、去年落ちた時に敗因分析をして自分が悪かったところをいろいろ変えました。
ノ:具体的にはどんな部分だったのでしょう?
平:一番大きく意識したのは精神的な部分です。甘え、というか気のゆるみですね。前回インタビューを受けた予備試験は合格率が3%くらいで、予備試験を通った人の司法試験の合格率は60%と、どこの法科大学院よりも高いので「まあ大丈夫だろう」と思ってしまっていたんだと思います。
ノ:ほう。
平:「まあ受かるだろう。」と思って勉強していたら去年ギリギリで落ちてしまいました。
ノ:で、気合を入れ直したと。
平:そうですね。ギリギリの合格を狙っていくのではなく、上位合格を目指して1年勉強しました。結果、上位合格ではありませんでしたが、無事合格することができました。
ノ:今年も合格率は変わらなかったんでしょうか?
平:はい。合格者数は減ったのですが、総受験者数も減っているので合格率自体は同じくらいです。
ノ:平木さんは気持ちをすぐに切り替えられるのが、見ていて本当にすごいと思います。去年も「落ちました。」と報告をいただいた、その日からノリ勉をご利用いただいていました。
平:去年は試験を受けた5月から発表の9月まで一切勉強しないで遊びほうけて過ごしていたので、「もし落ちたら、その落ちた日から勉強を始めよう」と決めていました。
ノ:メリハリがすごいですね。

自主ゼミに効果あり

司法試験合格平木様

ノ:勉強方法で変えたことはありますか?
平:去年は自分で回答して自分で採点をするという方式でやっていたのですが、今年は他の人の回答を見たり、添削を他の人にやってもらったりという方法を取り入れました。
ノ:平木さんが書いた答えを、他の人に採点してもらうということですか?
平:それもありますし、逆もあります。採点し合うということです。自主ゼミというのですが。
ノ:自主ゼミ?
平:受験生同士でつながってお互い添削し合う方法です。僕の場合は法科大学院に通わず、予備校もネットの中で全ての授業を受けていたので友達は全然いないのですが、ブログをやっているので、そこで「自主ゼミをやりましょう」と声をかけました。実は今でも顔を見たことがないのですが、その時に集まった3人でネットに答案をアップして締め切りを決めて添削をしあっていました。それがとてもよかったんです。
ノ:はじめて知ったのですが、自主ゼミというのは一般的なものなのですか?
平:司法試験界隈では結構一般的です。私は公認会計士も持っているのですが(前回インタビュー参照)、その時には聞いたことがありませんでした。予備試験の時も1回目の司法試験受験の時にもやっていなかったのですが、やってみた方がいいと気付いてやり始めました。
ノ:添削してもらうことの意義はわかりますが、他の人の回答を採点するということでも得るものがありますか?
平:ありますね。僕には自分でもわかっている長所と短所があるんです。その真逆の人が自主ゼミの中にいたんです。具体的に言うと僕は回答を長く書きすぎてしまってまとまらなくなってしまうことがある、真逆の人は回答をシンプルに書きすぎて要点を並べただけになってしまって逆に点が伸びない。お互いに「ここは削るべきだ」「ここはもっと厚くできる」と指摘し合うことで弱点を補うことができました。

実は去年の合格発表の日に・・・

ノ:なるほど。他には何か変化はありましたか?
平:あとは・・去年落ちた合格発表の日に付き合っていた人にプロポーズをしたんです。
ノ:!?
平:受かってプロポーズが一番かっこよかったんですが、我慢できずプロポーズしちゃって(笑)。
ノ:落ちたってわかった後にプロポーズされたんですか?
平:そうです。法務省の掲示板の前で(笑)。正直受かると思っていたので・・。でも落ちてたんですがむこうも快諾してくれて。1年待ってくれたんですが、お弁当作ってくれたりしてくれたのですが、会いたいとは言わないようにしてくれていて。僕が過去問1年分を解くのに10日くらいかかるので、10日に1回休みの日を設けていて、その日だけいっしょに飲みに行くというような1年を過ごしていました。
ノ:すごいですね・・。プロポーズなんてしたら浮き足立っちゃって勉強どころじゃなくなっちゃうと思うんですが。
平:今年の発表日は湯島天神でネットで見たのですが、合格発表を見た後、その足でその日に入籍して・・・。
ノ:え!?入籍されたんですか??重ねておめでとうございます!!
平:ありがとうございます!湯島天神で見て、法務省で直接見て、そのまま市役所に行って入籍しました。

日本初(?)の勉強方法個展を開催しました

個展の様子
勉強方法と自身の実録
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メモリーツリー

ノ:平木さんは先日、日本初?の勉強方法の個展を本厚木にあるアミューで開催されましたが、その時奥様のお父様もお手伝いされていましたね。
平:義父も喜んでくれました。1週間で300人来てくれて、横浜のノリ勉からも何人か来ていただきました。ありがとうございます。
ノ:個別相談にも乗られていたんですよね。
平:7日間で70人の相談に乗って、結構大変でした。
ノ:300人のうちの70人の相談に乗ったんですものね。大変です。
平:単純計算で1日10人。1人30分ということにしていたのですが、後ろに待っている人がいなければエンドレスに延長できるようにしてしまって。おかげで休憩時間もなく、トイレ行くのも「ちょっとトイレ行っていいですか・・?」と断って急いでいく、という感じで。
ノ:(笑) 年齢層はどれくらいだったのでしょう。
平:下は生後20日(笑)。まあ、お母さんが連れてくるんですけど。個別相談は僕のブログを見てくれている司法試験や予備試験を目指している人が多いんですけど、司法書士、弁理士、行政書士、大学受験、高校受験などいろんなことを目指している人が来てくれましたね。中には小学生を連れてきて「活を入れてください!」という親後さんもいらっしゃいました。厚木高校と大きく書いていたので小中学生はそこに惹かれて来た子が多かったように思います。
ノ:そういう子たちにはどのようなアドバイスをあげたのですか?
平:細かい勉強方法というよりも、まず1回どれか1科目だけでもいいからすごくいい点数を取りなさいと。英語だけとか社会だけでもいいのでまず1回すごくいい点数を取って、クラスの1、2番になることが大事だと思うんです。そこで成功体験を作っておくと、その科目は落ちたくないと思って維持しますし、そのモチベーションを他の科目にも活かせば、総合的に点数は上がっていくよ、というアドバイスをしました。あとは記憶のコツとか。
ノ:個展でも記憶のコツですとか、考え方みたいな平木さんの勉強ノウハウが惜しげもなく公開されていたわけですけど、正直無料でこんなに貴重な情報出していいのかな?と思いました。
平:あれは、ほんの一部なんです。重要な事柄ばかりを展示しましたけど。私のブログに”勉強方法”という記事が300個以上あって、その中から選んで展示したんです。
ノ:なるほど。全ての展示を書き起こしたわけではないんですね。
平:全然。一番大事な事柄だけを展示した、という感じです。


ノ:ブログではもっと細かい勉強方法が掲載されているというわけですね。
平:はい。ただ、その中でも特に大事なところはブログでも掲載していなくて、今回の個展ですとか、私が有料でやっている講座で見てくださいという形にしています。
ノ:個展で「SNSへのアップはご遠慮ください」って書いてあった展示ですね?
平:そうです。個展でSNSはNGと掲示してあった展示はブログにもアップしていないものなので。
ノ:個展行かなかった人は惜しいことをしましたね。
平:講座を見てください(笑)。
ノ:(笑) 個展で個人的に一番印象に残っていたのはメモリーツリー(マインドマップ)なんですが、あれを勉強に使うというのは一般的なのでしょうか?仕事で使うというのはよく聞くのですが。
平:ドラゴン桜という漫画をご存知ですか?公認会計士試験の時に予備校の先生がメモリーツリーを使っていて、「あれはなんだ?」と調べたらドラゴン桜で使われていたものだとわかって、すぐに漫画喫茶に行って読んで、自分なりの解釈で勉強に取り入れました。すると公認会計士の時に一番苦手だった租税法という科目がすごく得意になって、「これはいいや!」と他の科目にも取り入れて、点数が伸び、公認会計士に受かることができました。「この方法があれば司法試験もいけるだろう」と思って司法試験を受けることにしたくらい、僕にとっては必殺技でした。
ノ:そんなに・・。個展で見せていただいた枚数もすごかったですものね。
平:あんなに全て作る必要はないと思っているのですが、性分なもので・・。全部作ると頭に入ると思っているのもあります。なので時間はかかるのですが、全部作りました。
ノ:かなり製作時間がかかると思うのですが、1枚どれくらいの時間で書きあがりますか?
平:1枚3時間くらいです。
ノ:あのクオリティで3時間だったら早いと思います。
平:慣れて3時間なので、やはり最初の頃は1日作業でした。

やっぱり「主になれ」

ノ:ノリ勉の使い方は何か変化がありましたか?
平:前回のインタビューの時は朝6時から夜11時半までずっといるという生活だったのですが、今年は夜は帰ることにしていました。11時半までいると夜ご飯はどうしても外食になり、金銭的にも栄養的にもあまりよくないので親に20時には帰るので夕飯を用意しておいてもらえるようお願いしていました。なので今回は朝6時から夜7時半までノリ勉で勉強して、家でご飯を食べてから3時間ほど勉強するという生活をしていました。
ノ:では1日のトータルの勉強時間は変えていない?
平:変えてないですね。長い時で1日17時間勉強していました。
ノ:ほぅ・・。先ほどのお話ですと10日で1サイクルで1日お休みされるとのことでしたが、その日は丸1日お休みしていたのですか?
平:いえ、夜だけです。飲むだけ。お酒が好きなので。
ノ:普段は飲まなかったのですか?
平:勉強している時は飲まなかったですね。10日の間は。ただ試験が終わった日から毎日飲んでますけど(笑)。
ノ:(笑) メリハリがすごいですね。5月から4ヶ月・・。
ノ:以前はおうちから歩いてこられて健康面をカバーされていたと思うのですが、それは今回も同じですか?
平:そうですね。朝と夜は30分ずつ歩いていました。その間も勉強して。歩きながら勉強すると血流も良くなって、声も出せるので記憶には残りやすいと思います。
ノ:声に出すことはやっぱり大事ですか?
平:大事だと思います。眼だけ、耳だけよりも記憶に残ります。
ノ:なるほど。
平:あと、朝早く来るとノリ勉に誰もいないので、誰かが来るまでは声を出して本を読んだりしていました。気配がするとさっとやめて。あとは朝は毎日休憩室でラジオ体操を1人でしていました。頭がスッキリするんです。試験本番の朝もやりました。音も流してやっていましたね。自習室は朝が一番いいです。
ノ:早く来るに限りますね。
平:限ります。
ノ:前回もおっしゃってましたものね。前回は「自習室の主になる」というのがキーワードでしたが、それは変わりないですか?
平:「主になる」のは間違いなく重要です。

MENSAも受かってました

ノ:参考書などはどんなものを使っていました?
平:あまり使っていなくて、決まったものを何十回もやるタイプなので、予備試験の時とほぼ同じテキストを使っていました。伊藤塾のテキストしか使っていないです。答練にプラスして司法試験用の過去問講座とかを使ったくらいです。
ノ:去年、残念だった時と同じテキストをまたやり直したのでしょうか?
平:そうですね。新しく取ったのは答練模試だけです。落ちたのは去年の分ができていなかったからだという分析になったので、それを何回もやり直しました。司法試験は本屋さんに本が溢れているので次から次へ手を出してしまいがちなんですけど、僕はもう一つに絞ってやるタイプでした。
ノ:大学受験、高校受験の時も1つのテキストを繰り返すスタイルだったのでしょうか?
平:大学受験の時は塾に通って、いろいろなテキストに手を出しては3日坊主で終わって、結果的に第1志望の大学には受かることができませんでした。大学に入ってから公認会計士の予備校でいろんな人に勉強方法を聞くうちにやっぱり同じテキストをずっとやるのがいいんだとわかったので、それからはずっと1点集中型です。
ノ:1点集中型で伸びる、というのは誰にでも当てはまると思いますか?
平:誰にでも当てはまると思います。そのおかげで公認会計士、予備試験、司法試験に受かったので。最近実はもう一つ試験に受かっていて、MENSAってご存知ですか?資格というより団体に入る試験なんですけど・・。
ノ:IQがいくつ以上じゃないと何とかってやつですか・・?
平:そう、それです。
ノ:ええ!?
平:IQが人口の上位2%しか入れないそうです。
ノ:えええええ!?勉強はいつやってたんですか?
平:勉強は2日くらいしかやっていないです。図形問題みたいなものなので鍛えられないと言われていて、地の頭だけを試す試験と言われてるんです。とは言いつつも実は僕はすごく対策をしていて、全ての試験に共通するんですが、結局過去問の反復と試験本番の時間配分、この2つでどんな試験でもいけるはずです。
ノ:MENSAも過去問をやっていたのですか?
平:過去問というのはないのですが、ネットを探すと似たような問題があるので、それをひたすらやる。MENSAも司法試験もそうですが、時間がない中でどれだけ解けるかという勝負になるので、どれを捨てるかとかどこに時間をかけるかという時間配分がとても大事になると思います。
ノ:司法試験では全問解くということはしない?
平:全部は解くんですが、力を入れる問題、入れない問題など、メリハリのつけ方を勉強すべきです。今の司法試験は配点が書いてあるのでその配点通りに分量を調節して最後まで書ききることが大事になります。最初に長く書いてしまって、最後は尻切れトンボみたいな人が多いんですが全部書くということが大切。全部の試験が過去問の反復と時間配分。悟りました(笑)。
ノ:今だったらどんな試験もできちゃいそうですね。
平:もう勉強したくないですけど(笑)。
ノ:MENSAは司法試験が終わった5月以降に受けたのですか?
平:そうですね。7月に受けて8月に発表でした。
ノ:勉強されたという2日間は司法試験と同じように朝から晩まで勉強していたのですか?
平:いえ、そうでもないです。試験当日の電車の中はウォーミングアップを兼ねてすごく勉強しました。
ノ:司法試験の時も電車の中でガッツリ勉強されるのですか?
平:もちろんです。試験の休み時間の使い方も常に考えておいて、休み時間に見るための資料を作って用意していきます。
ノ:司法試験は5日間あって、そのうちの真ん中の1日だけ試験がないわけですが、その日も勉強されるのでしょうか?
平:はい、します。
ノ:その5日間もあらかじめどういう風に過ごすか考えておくわけですか?
平:はい。僕の勉強方法の神髄は「必ずゴールから逆算」をするんです。ゴールは試験当日なので、じゃあ試験当日の休憩時間には何を見るべきで何をいつ作っておくべきか考える。その前の週までには何を終わらせておかなくてはいけなくて、それでさらにその前の週にやらなくていけないことが決まる。そういう風にゴールから考えて勉強の計画を立てていきます。
ノ:ビジネスマンの考え方ですね。
平:そうですね。前職の監査法人でコンサルタントを少しやっていて、その時にゴールから考えるやり方を教わりました。伊藤塾でもゴールから計画を立てるということを教え込まれるのでそれが身についているようです。試験直前になって何をやったらいいのかわからないという人を見かけることがありますが、それはとても損だと思います。その原因はおそらく計画を立てる時に逆算していないので直前になって何をやっていいかわからなくなってしまっているんだと思うんです。直前期にはこれをやる、と最初から決めているので残り1ヶ月になったらこれをやるしかないと集中できるんです。この考え方は大事だと思います。合格した人は結構同じ考え方でやっているようです。

「妻の力が大きかった」

ノ:公認会計士をすでにお持ちで、司法試験も受かった。今後はどのような道に進みたいですか?
平:やはり弁護士です。今就活中なんですが、どこかの弁護士事務所に就職して、町の弁護士というよりは公認会計士の資格を活かして企業相手の仕事をしたいと思っています。

司法試験合格 平木さん

ノ:今年無事に合格できた一番の原因はなんだと思いますか?
平:妻の力が大きかったです。

ひたすら過去問の反復と時間配分に力を注ごう

ノ:ノリ勉のいいところともう一工夫ほしいところがあれば教えていただけますか?
平:いいところは「きれいなところ」「朝早くから使えるところ」「ロッカー・休憩室があるところ」で設備的には全く問題ないと思います。本当にすごく使いやすかったです。
ノ:ありがとうございます!
平:改善してくれるといいなと思うところは「コピー機がほしい」。
ノ:あー、ねー、そうですよねぇ・・。電気容量が・・・。善処します!
平:コンビニが近くにあるので不満という不満でもないんですけど。
ノ:最後にノリ勉でがんばっている人達にエールをお願いします。
平:主になれば絶対に受かります。
ノ:やはりそこですか。
平:いろんな参考書に手を出すのはどんな試験であっても間違いなので、ひたすら過去問の反復と時間配分に力を注いでください。
ノ:ありがとうございます。平木さんがいてくれたことで周りの方も刺激を受けていたのではないかと思います。これからもますますがんばって輝いてください。

人生の目標を「日本を強くする、日本を賢くする、日本を楽しくする」と定めて、一直線に突き進んでいる平木さんはノリ勉で目標に向かって毎日勉強している方々のいいお手本になるのではないでしょうか?また元気の出るいいお話を聞かせてください!

平木さんのブログはこちらです。
■ 公認会計士有資格者jijiたんが予備試験ルートで司法試験を目指すブログ → 弁護士公認会計士jijiたんの勉強方法ラボ

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